滲出性中耳炎と好酸球性中耳炎

2014年07月09日放送のためしてガッテンは、
「その物忘れ・集中力低下 隠れ難聴かも!?」っていうテーマでの放送でした。

職場や、家族間、友人との会話で聞き漏らしがあり、人間関係、仕事などに支障が出てきたAさんやBさんが紹介されていました。

「今週中」とか、「今夜」とか、期限を指す言葉を聞き漏らしていたために約束を守れなかったりすると困ってしまいますよね。家族間では認知症じゃないかという疑いもかかったそうです。
また、自転車のベルを聞き漏らして危険な目にあったこともあるそうです。

そんな2人の共通点は、ある時だけ聞き漏らしているために
「自分が聞こえていない」ことが自覚していないということでした。

そして、二人の聞こえない状況を調べると雑音がある時に聞こえない、聞き漏れが生じていたそうです。

私達が音を聞く時には、意識していませんが、左右の耳で音を聞き、両耳に入ってくる音の時間差で音の位置を特定して、音が聞こえた場所に意識を向けることによって、何の音か認識ができるようになります。

しかし、片耳だけしか聞こえていない場合には、両耳での時間差ができず、場所の特定ができないために、音の認識ができづらくなります。そのために、人の声や、電車の音犬の鳴き声など音が混ざり合ってしまい、何の音か特定できない状態になります。


この病気は、症状が進行すると両耳が聞こえにくくなる場合があるようですが、初期症状では片耳が聞こえにくくなるようです。


◆滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)
聞こえにくい状況は、体を傾けた時だそうです。前かがみになった時や、首を傾けた時などに聞こえにくくなるそうです。


通常、中耳はにある水は、老廃物の排出や保湿のためにあるのですが、耳管という管で鼻につながっていて排出されてたまってしまうことはありません。しかし廊下や何らかの原因で、耳管が開きにくくなる場合があり、水がたまって鼓膜を振動しにくくして聞こえが悪くなってしまうそうです。
この病気は、滲出性中耳炎といい、痛みが出ないので、気が付きにくいのが特徴のようです。

頭を傾けた時に聞こえにくい、耳づまり感、飛行機やトンネルでの耳ガツーンとなり治らないという症状の場合には滲出性中耳炎の可能性があるので、耳鼻咽喉科を受信したほうが良いかもしれません。


◆好酸球性中耳炎(こうさんきゅうせいちゅうじえん)
好酸球性中耳炎とは、白血球の一種の好酸球が耳の中で炎症が起きる病気です。
炎症が起きているのを放置することによってポリープが出来たり耳が変形したりして、張力が失われてしまう危険性があるそうです。
大人ぜんそくの患者さんにリスクが高いようですが、根治は難しいのですが、早期治療によって聴力低下を防ぐことができるようです。
大人ぜんそくを持っていて耳が遠くなったとか、かゆい耳垂れがするという人は、耳鼻咽喉科で検査を受けたほうが良いかもしれません。


どちらの中耳炎にせよ耳が聞こえづらくなるっていうのは大変な事無ので、ちょっとでもおかしいなと思った時には耳鼻科を受診してちゃんとした治療をしてもらうのが一番だと思います。





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